BRISA & TIERRA は、現在準備中です。

BRISA & TIERRAのこと


Brisa(ブリッサ)はスペイン語で、風(英語の breeze: そよ風)、

Tierra(ティエラ)は、大地や土、地球などを意味する言葉です。


地球の反対側、中米のパナマは一年中、気温の高いところです。

毎年、日本の冬にあたる時期になると、風が吹いて、過ごしやすくなります。

地元の人は、この風を「ブリッサ」と呼んでいます。


そして、コーヒーの収穫が始まります。


コーヒーが栽培される、バルー火山のふもとでは、昼も夜もブリッサが吹いています。

 

標高1,000メートル以上ですから、パナマシティや他の場所に比べて、気温が低いのは言うまでもありません。でも、ブリッサはとても心地よく、夜、半袖で過ごしても、寒くないほどです。


この、やさしい風につつまれ、自然の恵みとともに、人々は暮らしています。


2019年、パナマのスペシャルティコーヒー協会(SCAP)が、パナマゲイシャのブランドロゴを作りました。

そこには、四つのシンボルが描かれています。

太陽と、風、山(大地)、そして水です。

高品質のコーヒーチェリーができるために、まずは、なくてならない自然の要素です。


コーヒーづくりを通して、すべての人たちが、いつまでも、しあわせに暮らしていけること。


それが、パナマのコーヒー農園で営む、一人ひとりの願いであり、目的です。


いかに、自分たちが生きる、自然の環境に無理をかけないか。

いまと、そして、自分たちの将来のために、誰もが日々、工夫と努力を重ねています。


そのためには、栽培から収穫、プロセスに至るまで、ひと手間ひと手間、文字通り、人の手によって行われます。

けっして効率はよくありません。


たとえば、収穫は、すべて人の手による「ハンドピッキング」。

熟練した収穫者が、1シーズンの間に、一本の木を10回も往復して、完全に赤く熟したチェリーのみを選んで収穫します。


また、プロセスの際に大量の水を使わずに済むよう、独自に発酵の技術を研究し、活用しています。

これにより、さらによい香りと味を引き出すこともできるため、最近多くの農園が力を入れています。


まったくの自然農法にこだわっている農園もあります。

そこでは、月のサイクルを利用した、古代の農法を取り入れています。

プロセスは、完全に天日干し(ナチュラル製法)のみ。

農園の中に並べた、竹製のアフリカンベッドにチェリーを寝かせ、ときどきニワトリがそこに登って、虫をついばんでくれます。


そして、人々の暮らしも重要です。

収穫を担当する多くの人たちは、先住民であるインディヘナです。

熟練した彼らの仕事なくして、コーヒーづくりは成り立ちません。

ともに働く人たちと、さまざまな人たちが暮らす地域の環境も、より良いものにしていかなくてはなりません。


すべては、限りある自然と、私たちが、いつまでも幸せに暮らしていくため。


その結果として、生み出されるもの。

それは、まぎれもない、「クオリティ」でした。

一つひとつのプロセスで、どれかを、あるいは、だれかが何かを犠牲にしては、本当の「クオリティ」は生まれません。


心地よい風が吹く、恵み豊かな大地で、そこに暮らす人々が育む「クオリティ」。

コーヒーを味わうとき、そんな人々の風景と、ストーリーも一緒に、楽しんでいただきたい。

 

そんなメッセージを込めて、BRISA & TIERRAと名付けました。